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大阪LD親の会「おたふく会」は、1990年兵庫県のおたふく山に集ったメンバーによる準備会より始まり、翌年4月に正式に発足しました。現在は、「LD等の発達障害のある子どもや青年の親の会」として活動を展開しています。
私たちは、社会の中で生活し、子どもを育てていく中で、どうしても「普通」という枠組みを意識しがちです。しかし、「普通」っていったい何でしょうか?
私たち人間は皆、一人ひとりが違っているのは当たり前で、その存在自体すばらしいことです。人間は一人ひとり特徴があり、誰でも得意な面、不得意な面を持っています。おたふく会の子どもたちは、多かれ少なかれ、その特徴が一般的に「普通」と言われている範囲からはみ出ている部分を持っています。しかし、社会のあり方によって変化する「普通」という枠組みばかりを気にするより、人間一人ひとりが持つ個性・特徴を大切にして、社会の中でしっかり足をつけて生きていける一人の人間性を育てていけたら素晴らしいのではないのでしょうか。
人間の持つ特徴は、見方を変えれば、短所とも長所とも捉えることができます。「得意不得意の差が大きい」という特徴は、言い換えれば「好きなことがわかりやすい」とも言えます。子育てのそれぞれの場面では、不得意なところに目にいきがちですが、得意なところや良い面を伸ばしていくことも大切なことです。
おたふく会では、会員同士の自主運営による交流会や学習会、子どもや青年たち本人の活動支援、行政や関係諸機関への働きかけなど、困難の多い子育ての支えになるとともに、社会へ向けて啓発・理解を求めていくことなど、多くの子ども達が少しでも幸福(お多福)になるような運動を積極的に行っています。
本人の自立・自律を目指して、保護者は本人を理解し、また、本人自身の自己理解も助けていきたいと思い活動しています。